2rdステージ 拾壱

                              〜悪魔の落下物、深まる疑惑〜

 

 

 

 

 

あれから一ヶ月、衛星軌道上から使徒が現れた。

僕は、まだ完治していないけど・・・・・

あいつは最悪だからね・・・・・・・

倒すよ・・・・・・

 

ネルフ

「と言う使徒よ」

「最悪ね、ネルフが吹っ飛ぶなんて・・・」

「消えるんだよ」

「わかっているわよ!」

やっぱ怖いかも・・・

「この後シンジ君はちょっと来て」

「・・・・・はい」

なんだろう?

僕に話なんて・・・・・・

僕は、リツコさんに連れられ作戦会議室に入った。

「この使徒・・・シンジ君ならどうする?」

「・・・・・それも・・・意見として・・・ですか?」

「ええ、聞きたいわ」

ぼくは、怪しみながらも答えた。

「ポジトロンライフルも衛星軌道上には使えない・・・・・・届く武器が無いなら・・・・飛んでいくか、落ちてきた所を、

したから抑えてコアに攻撃・・・・・・これしかないと思います」

「そうね・・・飛ぶって言ったってシャトルが無いわ・・・後者の作戦になるでしょうね・・・」

「意見じゃ・・・・無いんですか?」

リツコは目頭を抑えて言った。

「ええ、でも、MAGIの解答と同じ意見なの」

「そ,そうですか・・・・・・僕はもう行っていいですか?」

「ええ、どうぞ」

すごいわね・・・・・・シンジ君は一体何物なの?何時もいい作戦を立てているみたい・・・・・・

ミサトが言っていた、一人で考えこむって・・・・・・まさかね・・・死海文書を知っているわけないわ・・・

じゃあ何で・・・・・・私の血が騒ぐなんて久しぶりね・・・

いえ、この前から騒ぎっぱなしよ・・・・・・

マッド赤木はシンジに科学的な情熱と探求心を見せた。

 

 

配置がすみ、クラウチングスタートの姿勢を取っている。

僕は、集中して直前に猛ダッシュをする体制に入っていた。

私は・・・シンジの事が気になる・・・スパイ?なんなのよ・・・・・・誰か答えてよ・・・・・・

ママがいたら・・・答えてくれるのかな?

ママ・・・・・・どうして死んじゃったの?私は見てもらいたかったのに・・・・・・

碇君・・・・・・私はあなたを信じます・・・スパイなんかじゃない。

私は、あなたを守ります。

私は、あなたを愛します。

私は・・・・・・人間じゃありません・・・・・・碇君・・・・・・私の呪縛を・・・取り除いてくれる?

碇君・・・・・・私の心を作ってくれた碇君・・・・・・

私はあなた無しでは生きていけない・・・あなたが死ぬなら私が変わりに死にます。

「行くわよ!三人とも頼むわ!」

「はい」

僕は走り出した。

一番遠く配置された初号機・・・・・・

父さんは南極にヤリを取りに行っている。

僕は・・・二人を守る・・・絶対に・・・

「アスカ!レイ!早くスタートしなさい!」

「あ、はい!」

「はい」

ふたりは、三秒遅れた。

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・駄目ね」

「・・・・・ええ・・・」

僕は、本気を出した。

二人が来るまで持たないといけない・・・

「初号機!シンクロ率が300行きます!」

「どう言う事?暴走?」

「いえ、異常はありません!」

「・・・・・・・・・どう言う事?」

ぼくは、目的地に着いた。

ATフィールドを展開して衝撃に備える。

「初号機のATフィールド、今までの最大より上です!三倍・・・4倍・・・・計測できません!」

「どう言う事!」

「結界ね・・・・・・・恐ろしいわ。」

「初号機が?」

「シンジ君が・・・・・・」

僕一人でなんとか持ちそうだ。

5秒ほどで、二人が来た。

「二機とも侵入できません!」

「そんな!」

「中和していきます・・・・・・入りました!」

アスカが、ナイフを使徒のコアに突き刺す。

使徒は、大爆発して消えた。

電力は切れ、救助隊を待つ。

エントリープラグを外に出し、二人を確認する。

「オォ〜イ!大丈夫?」

「大丈夫よ!あんたは!」

「大丈夫だよ!綾波!」

「碇君!」

無事なようだ。

そこに,救助ヘリが来た。

「シンちゃん!生きているわね?」

「勝手に殺さないでください。生きてますよ。怪我はまだ・・・・・・ですが・・・」

「よかった・・・・・・私ね・・・作戦部長なのにね・・・・・諦めちゃったの・・・二人が遅れた時に・・・・・」

「私もよ・・・ごめんなさい・・・・でも・・・なんで出遅れたの?」

「・・・・・・考え事をしていて・・・すみません」

「すみません・・・わたしもそうです・・・・・」

「私達に謝らないでシンジ君に謝りなさい!」

「「ごめんなさい!」」

「いいよ・・・助かったんだからそれを喜ぼうよ」

つくづく二人は思った。

私達ならこの子達を許さない・・・きっとひどい事をするわよ・・・・

やっぱり・・・・大人びすぎているわ・・・・とても中学2年とは思えない・・・・・・

一体……何者なの?

ミサトはリツコの考えている事なんて知らない・・・・・・

「シンジ君、後で来なさい」

「はい」

「っと。司令から電話ね」

(よくやった・・・サードチルドレンはいるか?)

「はい、かわります!シンちゃん」

「はい?」

(シンジ・・・・・よくやった)

「それは初号機を守ったから?第三新東京市を守ったから?綾波を守ったから?」

(・・・・・・切る)

切れた。

父さんの慌てた顔が・・・目に浮かばないや・・・・・・

ネルフ

「で・・・・なんでしょうか?」

僕は、おどおどしながら聞いた。

「そうね、あなたは今日どれくらいシンクロ率が出てたかわかる?」

「そうですね・・・・いつもより・・・一体化した感じが強かったから・・・200~300でしょうか・・・・・・

 凄いですね・・・初めてですよ・・・これが何時も出たら・・・」

「じゃあ・・・フィールドは?」

「さぁ・・・・・・わかりません」

「そうでしょうね・・・計器も使えないほどに強かったからね・・・・予想で、いつもの10倍〜20倍よ」

幅が広い・・・っと言ったら計器が使えなかったって言っだでしょ!っと怒られた。

「きょうは、ミサトの家でパーティーやるって言ってたわよ。ネルフを救った人達にね」

「あ・・・・・帰って料理作らないと・・・もういいですか?」

「ええ、いいわよ、シンジ君の料理・・・期待しているわよ」

確かに目が光っていた・・・猫のように・・・・・・

おかしいわね・・・・・・シンジ君は何も変わりない・・・一般中学生とたいして変わらないわ・・・・・・

分泌量も普通・・・・・・・

怪我の治りも普通・・・・・・

タダ・・・・・・

精神力がずば抜けているのよ・・・・・・・

 

 

 

ミサト宅

みんな・・・リツコさんや、青葉さん、日向さん、マヤさんがきて、僕の作った夕食を食べて涙ぐんでいた。

マヤさんは、今度教えてくれと言ったくらいだ。

ミサトさんは,飲みまくって泥酔。

青葉さんと日向さんも、酔いつぶれていた。マヤさんは、酔った二人に迫られ逃げかえった。

「シンジ君、私も帰るわ」

「あ、酔っていて大丈夫ですか?バス停まで送りましょうか?」

「・・・・・・そうね・・・・お願いするわ」

僕は、リツコさんを送りに行った。

「シンジ君、レイの事が好き?」

急に問い掛けて来た。

「え、ええ。大好きですよ」

「レイも好きだってさ・・・いいわよね・・・子供の初恋って・・・」

「リツコさんも・・・冬月副指令や父さんと一緒になっては?」

睨まれた。

「シンジ君、初恋は実らないものよ・・・・・・」

「どう言う事ですか?」

リツコはシンジを見ないで言った。

「それはね、秘密があるから・・・・・」

「加持さんは、女は秘密があるからいいんだって言ってますよ」

「あのバカ・・・・・・レイは特別なの・・・・・・普通の人間じゃないわ」

「人間じゃない・・・でしょう?なんとなくわかります・・・綾波に聞いた事があります。教えてくれませんけど・・・・・・」

「・・・・・どうしてそう思うの?」

「だって・・・・・・EVAだって人造人間だし・・・ネルフの技術は凄いし、前まで父さんの言う事は全て聞いていたし・・・・・・

父さんのために作られたって感じが・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・あなたは・・・・そのレイが嫌い?」

「いえ、僕は綾波レイという個人を好きになったんです。もし・・・違くても、僕の気持ちは変わりません」

「・・・・・・・バスが来たわね・・・・・あなたは何者?」

「え?みんなが思っている通りですけど?」

「そ、じゃあね。夕食美味しかったわよ。今度来るから」

「はい、また明日・・・・・・」

この会話は、どう言う変かをもたらすのだろう?

 

 

リツコ宅

「あ、夜分すみません。赤木ですが・・・」

(何だ?問題でも起きたか?)

「いえ、シンジ君がレイの秘密を大体言い当てました。感でしょうが・・・・結構当てはまっています」

(・・・・・・・嫌ったか?)

「いいえ、変わりなく好きだそうです」

(・・・・・・・問題無いだろう。レイもいざとなれば三人目を使う。)

「・・・・・そう・・ですか」

(問題無い)

プツッ!

と切れてしまった。

プー,プー,プー、プー・・・・・・

「司令・・・・・・」

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