2rdステージ 拾弐

                              〜大暴露とそれに勝る愛情〜

 

 

 

 

1週間後

「シンジ君、今日は訓練が無いけど・・・ちょっと来て」

「はいわかりました」

学校に行く途中に、リツコさんに車の中から言われた。

「碇君・・・・・なにかやったの?」

「え?なにも?」

「ほんとうぉ?シンジこのとだからわからないわよ」

「何でだよ!僕が問題児と言うの?」

「ネルフではね、アンタはいろんな意味で問題児よ。シンクロ率高いし、強いし」

そう言う意味か・・・っと

自分で納得してしまった。

「センセ!どないした?暗いで!

「ちょっとね・・・大変な事がね・・・」

「どないした?」

「・・・・・・ちょっと呼び出し食らって・・・」

「だれにや?」

判らないもんな・・・・・・化け猫だって・・・・・・

アスカ達も行くって言い出したけど・・・・・・一応僕だけだったから・・・・・・

午後 ネルフ

「今日は司令も副指令も出かけているの」

「そう・・・ですか。それで・・・・・・」

「ちょっと来て」

ぼくは、リツコさんに連れられターミナルドグマへと下りて行った。

「・・・・・・どこに行くんですか?」

「・・・・・あなたならわかると思うわ・・・」

「・・・・・・僕は何も知りませんよ・・・」

「いえ・・・きっとあなたは何か知っているわ・・・・・・」

リツコの目が妖しく、不気味に光った。

「そんな・・・・・・僕はただ・・・・・・」

「ただの中学生だとでも言うの?嘘おっしゃい!」

そして、綾波の部屋に僕は来た。

いや、培養場とでも言うか・・・・・・

「・・・・・・」

「さすがのシンジ君もショックを隠せないわね」

そうだよ・・・2回目でもさすがに堪える・・・

「・・・・・・で、このスペアを壊すのですか?」

「あら?やっぱり知っているみたいね」

「で?」

「そうね、壊すわ」

・・・・・・それで、また監禁されるのかな?

「・・・・・・三人目は出さないですみましたね・・・・・・よかった・・・」

「!!!!!!!」

さすがに驚いたか・・・・・・

当然だね、ネルフでもトップしか知らない機密だもの。

「僕は絶対にこの世界を救って見せますよ。見ていてください」

そこに、二人現れた。

加持さんは予想できた。

ただ・・・・・・綾波は予想できなかった。

「・・・・・・加持さんが呼んだんですね?これがスパイのやることですか?好奇心でやって言い事と悪い事がありますよ」

ビクンと肩が震え、微笑を無くした加持さんなんて見たことあったかな?

「・・・・・・君は何者だ?」

「・・・・・・世界を救う者です・・・・・・今はそれしか言えません・・・すみません・・・」

「いかりくん・・・・・・・いかりくん・・・・・・・・」

綾波は、不安なのか僕の名前を口にするだけだ。

「綾波・・・・・・僕は知っていて君を好きになったんだ・・・・安心して」

綾波は、俯いて今までに無いくらい悲しそうな顔をしてたたずんでいた。

僕は、ギュッと抱きしめた。

「・・・・・・僕のことは父さんや副指令に言わないでください・・・僕を敵に回さないように・・・・・・」

「・・・・・・君の言う事は・・・信じられるのか?」

「・・・・・・・・・・・加持さん・・・僕は、ミサトさんの泣いている姿を見たくありません・・・しっかりと・・・・捕まえてください・・・

後は・・・アルバイトも辞めてください・・・・・・言っておきますが,同業者じゃありませんよ。ただの中学生ですよ」

「葛城?・・・・・・・・・・どう言う事だ?」

「いえ・・・・・・・ただ、加持さんがゼーレに殺されないようにと・・・・・・・人が悲しむのを見たくないだけです・・・・」

みんな信じられていないようだった。

「信じられませんね・・・・・いいですよ信じなくて。ただね、敵に回すような事はしないでください。

僕と綾波だけで世界を壊す事は可能ですから。初号機の力を使えば本部だって・・・・」

「・・・・・・・わかった。俺が誓おう。いいな、誰かに漏らしたら俺がそいつもろとも殺してやる」

「・・・・わかったわ、司令には言わない・・・MAGIの記録も消しておくわ」

「ありがとうございます」

しっかりとシンジを見据えながらリツコが言った。

「・・・・・・あなたは・・・何者?」

「言えません。全てが終わる時・・・・言います」

僕は、少し計画が早まったが、やることはやった。

これで幾分やりやすくなっただろう。

しかし・・・・・・リツコさんは危険だな・・・・・・・

「綾波・・・ごめんね、今まで黙ってて」

「・・・・・わたしも・・・ごめんなさい・・・」

「いいんだ、綾波は、父さんとの絆が切れないか心配だったから逆らえなかった。

僕との絆が切れるのが怖くて言えなかった・・・・・・大丈夫、僕は君が大好きだよ」

「いかりくん!わたしは死んでも・・・貴方を絶対に殺させない・・・・・・死なせない・・・・」

「・・・・・・ありがとう、綾波はね、スペアが壊れなかったけど・・・・いつリツコさんに壊されるかわからない・・・・・・

だから・・・体には気をつけて・・・・僕が守ってあげる」

「・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・・・・」

「綾波はね、確かに母さんとリリスのクローンさ、でもね、もう綾波レイと言う人格がある。

確かな人間なんだ・・・だから・・・・頑張って生きて欲しい・・・・僕のために・・・・死なないで・・・・

僕を助けるためにも死なないで・・・・・・お願いだよ」

「・・・・・・・・・・・わかったわ・・・・・」

レイ宅

「綾波の部屋入るのって・・・久しぶりだな・・・」

「上がって・・・」

「お邪魔します」

「ねぇ碇君・・・さっきの話・・・」

「ちょっと待って」

僕は、綾波の耳元に行って話し掛けた。

「ここは監視されているんだよ。目と耳が沢山あるんだ。ここでその話は出来ないよ」

「そう・・・わかったわ。私の部屋に行きましょう」

「いや、今日はアスカもミサトさんも遅いから僕の部屋にしよう」

そうして、僕の部屋に来た。

「一応、個人の部屋は監視されていないんだ。綾波の部屋はわからないけど・・・・・・」

「そう・・・・ね・・・・」

「僕の正体は言えないよ。ただね、僕は父さんを許さない。それだけさ」

「・・・・・・私は・・・私の存在は許してくれるの?」

「うん、僕の人生には君は必要なんだ。僕の大好きな綾波レイは」

綾波は、また僕に抱き着いてきた。

そのまま、綾波に押されたベッドに倒れこんだ。

そのまま,気持ちよくて寝てしまった。

 

 

「シンジ!いるなら返事しなさいよ!」

アスカが帰ってきた。

怒鳴り散らしながら部屋に入って来る。

そして、状況を確認してから、奇声とも思える声で怒鳴った。

「レイ!アンタ何やっているのよ!シンジも早く起きなさい!」

僕は、まだ、眼が覚めていないのでよくわからないでアスカを見ている。

「ちょっと!早く起きなさい」

「・・・・・・・・・あ、アスカ・・・・・・・・・・おはよぉ・・・・・ヘブシッ!」

見事な回し蹴りが顔面に決まった。

「あ・・・・・・今日は・・・白・・・・・・」

さらに決まった。

鼻血を垂らしながら、部屋の壁にぶつかって気を失う。

「・・・・・・・・・・・いかりくん・・・・・・・・・」

「レイ!アンタ何やっているのよ!」

「・・・・・・・・・・・いかりくん・・・・・・・・」

すでにアスカの声は聞こえていない。

さらに苛立ってきて、気絶しているシンジに蹴りを入れる。

「シンジ!なんとか言いなさいよ!」

「・・・・・・・・・・いかりくんに・・・・・・何するの?・・・・・・・・・・」

「蹴っているのよ!見ればわかるでしょう!」

目の色が濃くなった。

真っ赤な目でアスカを睨むレイ。

「な、なによ!」

「・・・・・・・・・いかりくんに・・・・・・・・暴力を振らないで・・・・・・・・・・・」

「あ・・・・・・・・」

アスカは、今の状態をようやく把握できた。

今まで、理性を半分失いシンジの腹に蹴りを入れていたのだ。

「いかりくん・・・・・・・大丈夫?」

「う・・・・・・・ぅぅぅ・・・・・・・あ・・・・・・・・アスカが・・・・・・・・・赤鬼に見えた・・・・・・」

追い討ちを2発食らわしアスカはリビングに行った。

「痛いなぁ・・・・・」

「・・・・・・いかりくん・・・・・・・・・いかりくん・・・・・・・・・」

「大丈夫だよ・・・・・痛いけど・・・・・・」

リビングに行って事情を説明したが、火に油を注ぐ形になってしなった。

もし、そこにミサトが帰ってこなかったら恐ろしいことになっていただろう。

「あっれ〜?どったの?」

アスカはミサトをにらんでいる。

「シンジが悪いのよ!」

「へ?」

(あらあら・・・・・シンちゃんって鈍感もいい所ね・・・・・・・

シンちゃんはレイが好き。

アスカはシンちゃんが好き、認めてないけど・・・・・・

レイはシンちゃんが好き、

シンちゃんは、恋愛感情は抱いていないけどアスカは結構好きってところかな?)

なかなか鋭いミサトは三人を止めることにした。

「あっらぁ?アスカはシンちゃんが好きだから嫉妬しているのよねぇ」

アスカはテーブルを「ドン!」と叩いてミサトを睨んだ。

「誰がこんな鈍感男を!」

「あら?何に対して鈍感なの?」

「あ・・・・・・・・とにかくいいでしょ!

説得力がない。

シンジはと言うと、レイとじゃれている。

「うがぁぁぁぁぁぁ!とにかく話しているときは聞きなさい!」

「へ?あ、ああ・・・・そうだよね、で・・・・・・・何の話?」

ミサトとアスカはずっこけた。

シンジはしょうがないので夕食の準備を始めた。

 

 

夜のネルフ

「司令・・・・・・すみませんでした」

「・・・・・・・・・あいつは・・・・・・・何者だ?」

リツコとゲンドウ。

怖い組み合わせだ。

「・・・・・・・・・・・別にあれを見せたからと言って何も変わりはせんだろう・・・・・・」

「すみません・・・・・・・しかし・・・・・シンジ君は・・・・・・」

「・・・・・・・・・奴のデータを洗いなおせ・・・・・・学校の行事も全てだ・・・・・・監視カメラに写ったものも調べなおせ」

「ハイ・・・・・・」

「レイとは・・・・今度私が話す・・・・・」

 

 

 

 

ミサト宅

 

「で・・・・・・・リツコ・・・・今日変だったのよ・・・・・・」

「へ?」

急に話題が180゚変わったので慌てるシンジ。

「それがね、さっき見た時は考え事をしているようにも見えたし・・・・・・思いつめているようにも・・・・・・」

綾波の事だろう・・・・・・

だとしたら・・・・・・父さんに話されるのではないか?

 

 

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