2rdステージ 拾四

       〜僕の不安〜

 

 

僕は、ネルフに来た。

入りにくいよ・・・・

いつも普通に入っているのに・・・・・・

綾波・・・・・どうしてあんなこと・・・・・・

父さんが綾波に迷いを作っているのかな?

だとしたら許せないよ・・・・・

でも・・・・何も出来ない・・・・・

今はまだ・・・・・・我慢しか出来ない・・・・・

ネルフ内居住区

「綾波・・・・いる?」

いかりくん・・・・・・

いかりくんだ・・・・・・

でも・・・・会えない・・・・・

私はいかりくんを不幸にする・・・・・・

帰りたい・・・・・

でも・・・・いかりくんが迷惑するのなら・・・・・帰らない・・・・・・

いかりくん・・・・・・・何で来たの?

わたしは・・・・・・いかりくんが・・・・・・幸せになって欲しい・・・・・・

「綾波!開けてよ!」

「・・・・・・・ごめんなさい・・・・・」

「綾波!」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「綾波・・・・・・」

僕にはなにも出来なかった。

なにも・・・・・・

これほどまでに無力とは・・・・・・

自分を呪うよ・・・・・・

僕は、泣きたい気持ちを押さえながら家に帰った。

家ではアスカとミサトさんが待っていた。

もう、6時半だった・・・・・・

「シンジ、ご飯・・・・・」

「あ、ごめん・・・今から作るよ・・・・・・」

「シンちゃん・・・・どうだった?」

「・・・・・・・・・・・会ってくれませんでした・・・」

「・・・・・・」

二人は僕を見ている・・・・・・

僕は・・・・我慢していた物が出てきそうになっていた。

でも・・・・ここでは・・・・・・

「僕は・・・・・今日ほど自分の無力を呪った事はありません・・・・・・綾波は・・・・また、心を閉ざしてしまうかも・・・・・・」

「・・・・・・シンちゃん・・・・・・・・・」

「シンジ・・・・・・・」

「あ、ごめん・・・・夕食だったね・・・・・・」

僕は、泣くのをこらえて夕食を作り始めた。

綾波は・・・・・・・・どうして・・・・・・・・・

心を閉ざす前に・・・・・・もう1度・・・・・会いたいよ・・・・・・

「はい・・・・運んで」

「ええ・・・・・シンジ・・・我慢しないで・・・・・」

「・・・・・・・・・・・うん・・・・・」

アスカの言葉が女神の言葉のように思えた。

そして、その微笑みも・・・・・・

「ごめん・・・・大丈夫・・・・・・」

 

ぼくは、夕食を食べて、洗ったらすぐに部屋に篭った。

「シンジ・・・・・入るよ」

「・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・」

アスカが入ってきた。

手にはビールを持っている。

「・・・・たまにはアンタも飲みなさい。特にイヤな事があったときは・・・・」

「・・・・・・でも・・・・・」

「アンタね、精神疲労で倒れるほど無理しているんだから、気を抜きなさい」

「・・・・・・・そう・・・だね・・・・」

久しぶりに、エビチュを飲んだ。

500ml缶を三本目に入った。

「よく飲むわね・・・わたしはそれくらいなら平気だけど・・・・・・レイは二日酔いね・・・・あ・・・・・・」

「・・・・・いいよ、大丈夫・・・・・・・多分・・・・・ック・・・・・うぅぅぅ・・・・・ちぃくしょぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「シンジ・・・・・おいで」

僕は、アスカの腕の中で大泣きした。

こんなに泣いたのなんて久しぶりだろう・・・・・・

アスカはずっと頭を撫でていてくれた。

しばらくして、僕は正気に戻った。

「・・・・ごめん・・・・服・・・濡らしちゃったね・・・・・」

「いいのよ、それより・・・・あんたまだシャワー浴びてないでしょ?」

「あ・・・・・ごめん、浴びてくるよ・・・・・・」

ミサトさんは、ネルフから呼び出しが来て、ネルフに向かった。

僕は、シャワーを浴びながら考えていた。

これからどうするのか、

後何週間で使徒が来る・・・・

それ以前に綾波を・・・・・・・

「シンジ!入ってる?」

「うん、もうすぐ出るけど?」

「わたしも一緒に入っちゃおうかなぁ?」

「だ、駄目だよ!」

僕は、顔を真っ赤にして慌てた。

アスカにもその状態がわかったみたいだ。

「いいじゃない、見たって減るもんじゃないし」

「寿命が減るよ・・・・・それに・・・・・・駄目だよ・・・・」

「そ、わたしには見せられないと言うの?」

「え、あ、そう言う事じゃ・・・・・」

「じゃあいいじゃない」

そう言いながらアスカは少しずつ扉を開けてきた。

ぼくは、風呂桶に逃げこんだ。

そして、ふたを閉めて閉じ篭った。

「あら?逃げる事無いじゃない」

「だって・・・・・アスカがこう言う事するなんて変だよ・・・・」

そう、前のアスカなら・・・・・・

今のアスカの心なんてわからないよ・・・・・・

「ほら!開けなさい!」

無理やり持ち上げてきた。

今日はシャワーなのでお湯は張ってない。

開けられたら全て見られてしまう。

必死に抵抗した。

「駄目だって!止めてよ!」

駄目だった、無理やり開かれた。

この騒ぎを聞きつけて、ペンペンが扉を開けたが、アスカに投げられて気絶した。

「ご開帳!」

「わぁぁぁぁ!駄目だってば!」

「あら?手で隠す事無いじゃない。今に隠せなくなるわよ」

アスカの格好は・・・・・18禁・・・・・・

僕は意思と関係無く分身が膨張して行くのがわかった。

とっさに、風呂場から逃走した。

もし、少し狭い風呂場だったら逃げられなかっただろう・・・・・・

「ペンペン・・・大丈夫?」

「クワァァァ・・・・・・・」

泡を吹いていた。

僕は、着替えてリビングのソファーに腰掛けた。

しばらくして、アスカが上がってきた。

「全く意気地なしねぇ」

「意気地なしって・・・」

僕は、後ろを振り向いて気絶しそこなった。

気絶した方がよかったかも知れない。

ただ、タオルを巻いたままのアスカがいた。

「だぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇ!!」

「おかたいわねぇ、いいじゃない、一つ屋根の下なんだから」

「・・・・・・・・・・・寝よっと・・・・・」

「シンジ、私の部屋にチェロを持ってきなさい!」

赤鬼出現・・・・・・・

「わ、わかったよ・・・・・」

アスカ・・・もしかして酔っ払っているの?

僕でも酔ってないのに・・・・・

僕は、チェロをアスカの部屋に持っていった。

「さ、聞かせて」

「え?」

「演奏聞かせて」

ため息を付きながら僕は音を合わせ始めた。

結構久しぶりかも知れない・・・・

ユニゾンの後が最後だったかな?

そして、始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、演奏が終わりそうになった時にシンジの後ろに回った。

シンジは演奏している時は必ず目を瞑っている。

簡単にまわりこめた。

「・・・・・はい、終わり・・・・あれ?」

ダキッ!

ムニュ!

「あの・・・アスカさん?」

「シンジ・・・・」

「ちょっと・・・・(胸が当たっているよぉぉぉぉ!)」

「ねぇ・・・あなた・・・・レイが好き?」

「・・・・うん」

「私は?」

以外だった。

アスカからそう言う事を言って来るなんて・・・

「レイと同じくらい好きだよ・・・・・・」

「ありがとう、ご褒美あげる」

そう言うと、急にキスをされた。

そのまま、ベッドに倒れこみながら・・・・・・・・

ケンスケとトウジがいたら僕はどやされていただろうな・・・・・・

「ねぇ・・・・私・・・前に言ったわよね・・・・・レイがシンジを捨てたらって・・・・・」

「・・・・・・・うん、ユニゾンの時だったね・・・・でも・・・・まだ・・・・・」

「違うの・・・・・ただ・・・私もレイと同じように愛してくれればいいの・・・・・」

「・・・・・・・うん・・・・・・・・」

その後は、キスの嵐だった。

僕にはもう、逃げる術が無かった。

「ア、アスカ・・・・止めてよ・・・・」

「何で?」

「だって・・・・・こう言う事はするもんじゃ・・・・・」

「いいじゃない・・・・私とじゃ・・・・嫌?」

上目遣いに見られてしまった・・・・・・

僕が押しに弱いって知っているな?

でも・・・・今回も負けそう・・・・・・

「あ!」

アスカが僕の手を・・・・自分の胸に押しつけてきた。

「駄目だって!」

「いいのよ・・・私・・・・・シンジとなら・・・・・・さぁ・・・・」

「駄目だって・・・・・駄目だよ・・・・・・・」

「いいのよ・・・・一つになりましょう・・・・・」

「アスカじゃないよ・・・・こんなの・・・・・・やめてよ・・・・・」

「私の・・・・・・・雌の部分・・・・・・・ちゃんと見て・・・・・・」

「僕は・・・・こんなアスカなんて嫌いだよ・・・・普通に戻ってよ・・・・・」

「シンジ?」

「嫌いだよ!もとのアスカのほうがいいよ!元気で明るくて・・・・でも・・・心が傷ついているアスカ・・・・・・」

アスカもはっとした様だ。

僕の手を離して・・・・座った。

「ごめんなさいシンジ・・・・」

「いいよ・・・・・まだ中学生なんだから・・・・ゆっくり行こうよ・・・・」

「・・・・・そうね・・・・ごめんなさい・・・・・」

「・・・・・これは・・・・・忘れるよ・・・・これからも・・・普通に・・・・」

「・・・・・・・忘れなくてもいいのに・・・・・わかったわ・・・・」

 

アスカがこんなに大胆に来るなんて思っても見なかった。

ある意味・・・・強情なアスカのほうがいいかもしれない・・・・・・・

僕って・・・・・幸せ者なのか?

 

 

 

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